葬儀に関して

死に水連絡枕団子・いっぱい飯枕花灯明水・お茶生花神棚と仏壇
供養膳線香・お香戒名葬儀の流れ弔辞・お別れの言葉弔電焼香
お経後のお膳納骨帰宅その他

死に水

家族の中でお亡くなりになられた場合、その場に居る者が脱脂綿や綿棒で、唇を水で濡らしてあげましょう。
亡くなる寸前に体温が急に上がり水を欲すると言われています。 故人の事を思って死に水を取ります、悔いを残させないように。

連絡

親族にはもちろんですが、菩提寺の住職さんに連絡しましょう。 葬儀屋の紹介など、金額的にも安くなる場合があります。 現在では、菩提寺で通夜などできるように作られている寺も多くなってきております。

枕団子・いっぱい飯

枕団子はインドのお釈迦様の死に際で、お弟子様が作って食べさせようとしたところから日本に伝わり風習となりました。数的には4個法6個法とあり、十字に並べます。これは故人の魂が十方世界、どの世界に行っても届きますようにと願うのです。
本来でいけばその他に、毎日同じ方が49日間1個ずつ作り別の皿に盛りつけ入院している方に付き添うのと同じで見守るのです。
49日の時に大量に作り、故人を偲び長生きの方だったらそれに習い短命の方だったら自分の中で故人を生かすつもりで供養し皆さんでお団子やお餅を49日の時に食べるのです。
葬儀屋さんの7個・49個と言うのは49日間作り付ける簡略さです。


6個法

いっぱい飯は、故人がお代わりできないように沢山盛り付けます。悔いを残させないようにです。昔ですと質素でと言う感覚がありますが雑穀米ではなく、この世での最後のご飯ですので故人の為に白米を故人の分だけ炊くのです。

一杯飯には、供養法・縁切り法とありまして、下の写真は供養法と縁切り法です。故人の魂が六道、どの世界に行っても、このご飯が故人の元に届くようにと、箸を十字にします。又白紙を張りカビが生えても分からないようにかくすのです。縁切り法は、この世での最後のご飯で、もう故人に食べさせるご飯はないと箸を突き立てるのです。皆様どちらで供養したいですか。


供養法


縁切り法

枕花

これは水が入ってない花瓶やコップに、1年に一度咲く木の枝を刺します。
種類で言えば蝋梅・南天・椿などです。これは49日間過ぎるまで祭壇に飾ります。
何の為にかと言いますと、故人が生まれてから死ぬまでの姿を表現しています。
しおれていく様を見て、故人を思い出し供養するのです。


1日目の枕花


49日目の枕花

灯明

明かりは、故人に対して重要なものです。魂が居る場所が分からなくなり迷うのです。
故人の魂が迷わないように、明かりを灯し目印にするのです。
自宅からの出棺する時などでも、玄関先で送り火を焚くのが本来なのですが、家事情で中々できません。祭壇の灯だけはきちんと点けておきましょう。
ただしローソクは危険ですので、用が終われば消して下さい。

水・お茶

水は生きる上で大事なものです。亡くなってからも大事な供物です。
備える時にはコップに一杯の水を入れて下さい。他の死霊が来て欲することもあるので、沢山水を入れておきましょう。場所によっては、来た親族が1人1人茶碗やコップに水を入れ備える風習がある地域もあります。
お茶は香の物で芳しい供物です。亡くなった方は形を食べるのではなく香りを楽しむと言われていますので、必ず備えましょう。

生花

花だけは何故か故人の方を向けません。供養の為にでもありますが、お参りに来た方に嫌な思いをさせないように、芳しい香りとボロ隠しの為にでもあります。
綺麗な生花を見て、心穏やかに供養しましょう。

神棚と仏壇

神棚は白い紙で隠します。何故かと言うと、神は死霊を嫌いますので、神棚を白い紙で隠し、入る所はありませんのでと伝えるのです。 本来で言うならば、玄関口の廊下にも白い紙を貼り、故人の元まで行かせないようにします。 これは、1年間隠し神社のお参りも控えるのです。
仏壇は、よく49日間隠してしまうのですが、本来ではありません。 先祖様は先祖様なので、枕経の時には扉を閉めても、後は普段通り供養して下さい。 宗派によっては、仏壇で先祖供養をしてから、枕経をするところもあります。 先祖様の力も借りて、故人の供養をするのです。

供養膳

本来ならば精進料理を上げなければなりません。しかしながら精進料理で大切な事は

  1. 目の前で殺した動物は食べるな
  2. 田畑を手伝う牛や馬は食べるな
  3. 自分が欲し欲を出したものは食べるな
  4. 獣など臭い匂いがするものは食べるな

この4点です。亡くなった故人は欲を教えてくれません。現在農家の方で動物を使って、田畑を耕す方は少ないと思われます。自分で殺生し動物を食べる方も少ないと思われます。
スーパーに行けばブロックになって売っています。故人の好きだった物を上げてやれば供養した方も、亡くなった後でも食べさせてあげられると思うのではないでしょうか。

線香・お香

これは、供養する上で大事な供物です。供養膳でも書いていますが、霊体は形ではなく香りを楽しむのです。ただし生きている人間が好きな香りではなく昔からある自然な香り、香木で言いますと伽羅・沈香・白檀・杉の葉などの原料です。
ラベンダーとか香水の香りは好みません。ましてや煙が出ないものは線香ではありません。
故人の供養の為にも、時には家族で外食すると同じように、時には良いものを使いましょう。


沈香の線香です
家庭ではこれが良いかと


伽羅の原木です

戒名

戒名は死後付けていただく新しい名前で、戒律を受けさせていただき授与されます。
祭壇などは時間が経てば風化し壊れます。しかし戒名は何代にも伝えられるものです。
仏教が入る前から故人との別れの儀式として、葬儀が現在まで伝わっています。
体は滅しても魂は生きています。金銭的に困っている方でも 菩提寺の住職が何とかしてくれるはずです。きちんと相談したうえで、 故人の為にも葬儀は行いましょう。お別れ会などでは供養になりません。


これが葬儀の際、戒律を受けた証の血脈です

葬儀の流れ

約30分〜1時間ほど掛かります。大きい葬儀で弔辞が多ければそれなりに時間が掛かります。
多少の順番の違いもありますが、1番肝心なのは下記の事です。

皆さん動揺のあまり我を忘れることも多く、自分の実家の菩提寺が何宗か出てこない事も。
普段から実家は何宗なのか、菩提寺があれば寺の名前は覚えておき、葬儀屋にきちんと説明できるようにしておきましょう。後の事は菩提寺の住職と葬儀屋に任せて親族の事だけを考えて望んで下さい。無理をすると体を壊します。
良く足を引っ張られたとか言いますが間違いです。身内が引っ張ることはありません。
無理せず休みながら供養して下さい。誰かが倒れて病院に行くようなことになれば故人が悲しみます。故人の為にも無理せず休みながら供養して下さい。

弔辞・お別れの言葉

昔と違い最近では時間が短くなりました。良い事だと思われます。
しかしながら、故人は何年に生まれ、○○を卒業して、○○に就職しと履歴を散々話、何の感情も入って来ない弔辞も。弔辞は故人に対しての思いなのです。
お別れの言葉でも、子供・孫が祭壇に尻を向け参列者に向かい喪主に成り代わり、御礼申し上げます。これもとんでもない間違いです。
弔辞もお別れの言葉も、ある程度履歴は入れても、自分と故人の思いを伝えるべきです。
赤十字などの弔辞も印刷した物で、故人に対し何の思いもありません。

弔電

本来弔電は、故人宛ではなく喪主に出します。何故かと言うと、参列してお焼香したいのだが諸事情で参列できません。と言う事で出すのです。遺族が分かればいいだけなのです。
ましてや、参列しながら読まれなかったと文句を言う者も。
お別れの言葉などで皆さん感動しているところに電報に時間を多くとられると、その感情も消えてしまいます。

葬儀に関して言えば、必要ないものです。

焼香

喪主お焼香、導師に向かって合掌低頭し祭壇前で焼香、終わって合掌低頭 これは、葬儀の代表者ですので当たり前かもしれませんが、親族・会葬者焼香も導師に手を合わせてから焼香する方が多々、葬儀社から言われていると思いますが、あなた方は何しに来ているのですか?故人の供養ではないのですか?
会葬に来て導師を拝んでどうするのですか?
また、遠慮して焼香の譲り合い、供養に来たのではないのですか。

お経後のお膳

通夜・葬儀の後に会食があります。「食べれば供養になるから食べてって」は間違いです。
お焼香に来てくれた方に施主家が心をこめ、金銭を出して食事を出すのです。
その食べた物は自分の体の一部となり、生き長らえる事に繋がります。
食事を終えた後は、施主家に「御馳走様」と感謝するのです。
感謝することによって、施主家に徳となって流れていきます。
その徳をもって、故人の供養とするところなので、ただ食べるだけではなく、感謝する事を忘れないで会食して下さい。

納骨

故人のお骨をお墓に埋葬したら、本来葬儀で使った新帰元と書いている位牌を残し一杯飯と枕団子の器は壊してくるのですが、衛生上現在では無理です。
器と位牌はどうするべきか菩提寺の住職さんに相談しましょう。
また帰宅する時は来た道と違う道を帰りましょう。
故人の魂が付いて来ないようにと別の道を帰るのです。
最近葬儀屋が火葬場の行き帰りを違うルートで運転しますが、間違いです。
納骨するまでは、魂を迷わせないようにしなければいけません。
地域によっては、葬儀をする場所まで来る間に、道路の角々にローソクと地蔵さんの名前を書いた小さな塔婆を置いて道しるべにするところもあります。

帰宅

法要・納骨が終わって家に帰る時、玄関の前で自分の体を清めます。
本来ならば、まず水で手を洗い口の中も清めます。
寺引きに付いている塩を右手で持ち左肩に塩をまきます。
そして、最後に味噌をなめるのです。水と塩は清める意味で分かると思いますが、味噌をなめるのは?
もし故人の魂が付いてきた場合、あなたに味噌をなめる事が出来ますか、あなたは亡くなったのだから付いて来ないでお墓に戻りなさいと言う意味です。


おぼんに用意し家族が玄関先で迎えると良いでしょう

その他

など地域により様々なやり方があります。
現社会では中々出来ない事もあり、形に囚われるだけではなく故人の事を思い優しい気持ちを持って供養していただきたいです。

先ずは菩提寺の住職様に恥ずかしがらず、分かった振りをせず相談が第一です。
葬儀屋さんでも分からない事は数多くあります。
寺では敷居は高くありません、何時でもお待ちしておりますが、ただ、電話連絡をしてから相談して下さい。

死に水連絡枕団子・いっぱい飯枕花灯明水・お茶生花神棚と仏壇
供養膳線香・お香戒名葬儀の流れ弔辞・お別れの言葉弔電焼香
お経後のお膳納骨帰宅その他

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