| 年回供養| 線香の上げ方 | お焼香 | 塔婆 | 仏壇のお膳 | 孝行 |
| 年忌 | 年会供養の準備 | お墓参り | 補足 |
葬式後の供養に関して、最近葬儀屋さんの紹介で、ただ葬儀をして後は関係ないと。しかし、供養と言うものは大切なのです。
体は滅しても、魂まで消滅する訳ではありません。だから思いだし供養するのです。
亡くなった方が1番恐れるのは、忘れ去られる事なのです。生きた証が無くなるのです。
また、皆さんが集まるのではなく、故人が皆さんを集めてくれるのです。
跡取りが、家族を立派に守っていると言う披露にもなるのです。
御法事・塔婆供養とありますが、御法事と言うのは塔婆を上げお膳事会食をする事です。
塔婆供養とはお膳会食をせず塔婆だけで、お経をあげてもらうだけです。
どちらも大変重要な供養ですが、現社会お膳をあげるのが厳しい環境の方もあります。
無理せず、自分が出来る事で法要をして頂きたいと思います。
仏壇にお線香をあげる際は明かりを灯したローソクから火種を取ってはいけません。
ローソクの火は仏に対しての供養ですので、違うところから火を点けて下さい。
ライターや線香を点ける専用のローソクなどがよろしいかと思われます。
線香は真っ直ぐに立てて下さい。日に何度あげてもよろしいですが、亡くなってから49日まではお一人1本、49日過ぎたならお一人2〜3本立てて下さい。
何故かと言うと49日間は線香の煙を見て故人を思い出し、この煙のように真っ直ぐにと天界に故人の魂が届きますように、願うのです。2〜3本立てたらば、2本3本の道となって迷ってしまうからです。
49日過ぎますと、故人の魂も、もう天界にたどり着いているはずです。
また、お参りに来る方も減りますので、この線香の香りが故人の元に届きますようにと願いを込め線香を立てるのです。
お線香は真っ直ぐに立てて下さい |
お寺などでは一般に、お経の途中で焼香をして頂きます。
本来、曹洞宗では2回と決まっています。1回目はねんごろに故人の供養の為に2回目は、お香の煙を多くさせるためです、(従香(じゅうこう)と申します)。
ただし大勢の方が焼香する際には、どんどんと焼香していきますので、2回目の焼香は必要無いと思います。
香の持ち方は親指・人差し指・中指でつかむのが本来、龍の三本爪の持ち方と一緒です。
塔婆とは、先祖供養する時には大切な供養物です。
お墓に備えて供養する以上に、新しい仏舎利(お釈迦様のお骨を入れた建物)を立てたと言う事になります。また、塔婆の裏に書かれた梵字が大切なのです。
この梵字で悪行を重ねた方でも、天界にたどり着き成仏できると言われています。
塔婆の裏面、一番上が梵字です |
本来毎日仏前はあげるものですが、中々今の時代あげる時間が無いと言う方も多いとそこで考えましたのが、皿膳(さらぜん)
皆さんが使う取り皿に朝食のおかずを少しずつ取り分け、自分達が食べる前に、線香・水・お茶・ご飯と共に備えるのです。食べ終わったら、水・お茶・ご飯は残して、自分達の食器と洗ってしまうこれなら誰でも毎日できるかと。それと同じく自分が1人になっても食べなくてはダメです。もう嫌だという気持ちが1番良くない事です。
誰でも簡単にでき、先祖を大切にする事が1番です。
五供養と申しまして、香・花・灯明・ご飯・水は必要なものです。
上記の事が出来なくても、五供養だけはして頂きたいものです。
ご飯盛り・水・お茶、そして皿膳(少量で構いません) |
よく家族を亡くすと、孝行できなかったと悔やむ方が多くみられますが、間違いです。
亡くなったからとしないだけなのです。身は滅んでも魂は滅びません。
何か報告したい時には、位牌に向かって話すのです。お墓でも構いません。
家族の誕生日にケーキを買ってきたら、お供えして一緒に祝ってもらうのです。
結婚したら相手を紹介し、子供が生まれたら見せてあげるのです。
仏壇は電話ボックス、位牌は一方通行の受話器と思って下さい。
魂は空のもので何時でも現れてくれます、必ず微笑んで見ていてくれるはずです。
昔は、お墓の前で何分もお話しする方が居ましたが、今では殆ど見られません。
寂しい限りです。
一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌・三十七回忌・五十回忌
最近では、二十五回忌・四十三回忌・四十七回忌などお経をあげる所もあるようです。
先ずは、菩提寺に電話連絡し日程と時間を決めます。
出来れば、1〜2か月前とかがよろしいかと。49日・百ヶ日であれば3週間ほど前に本堂用のお花一対・果物・お菓子・お膳事をする時は本堂用も備えます。
お墓参り用のお花一対・少量の果物・お菓子・水・お茶・線香ですが、我が寺では本堂用のお花は墓地用にお渡しします。
ただし、お墓参りが終わったらば、お墓のお供物は下げて皆さんで食べましょう。
そのまま放置しますと、鳥に荒らされたり、雨風に当たり腐ります。
お墓は常に綺麗にしておくべきなのです。この世の最後の居場所ですから。
お花は、後に寺側で片付けますので、そのままで大丈夫です。
通常は、お掃除をして、お花・果物・お菓子・水・お茶・線香を備えお参りします。
お経の中に詣塔(けいとう)を洒水(しゃすい)し と言う文がある通り、本来なら墓石の上から、直に水を吸わせる様に水をお墓に掛けるのです。
線香をあげ、水をお墓に掛けて、手を合わせ故人を偲ぶのです。
終りましたらお供物は下げ、皆さんでいただきましょう。
49日間は故人の位牌は仏壇には入れられません。
何故ならば、7日度に死に生まれ変わり49日目に閻魔様の導きで六道に連れて行かれます。
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天界とまだ分からないのです。
ですので、香典袋には49日までは、御霊前にと、49日過ぎたならば御仏前と書かなくてはいけません。お寺さんに出すお布施は、何の封筒でも構いませんがお布施と書くのが本来です。香典袋では無く、布施して徳を得て故人の為に供養する。
だから、お布施と書くのです。年回供養など住職にお経をあげていただく時は、お布施です。
仏前結婚式・地鎮祭・上棟式・落慶などでも、お布施になります。
一日一回仏壇に 月に一回菩提寺に 先祖様の供養です。 |
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