生誕と涅槃

この世に生まれて来たらお祝い事が行われます。
まず出産祝い・命名・お七夜・初節句・七五三・入園・卒園
入学・卒業・合格祝い・進学・卒業・成人式・入社祝い・結婚・退社祝い
還暦・古希・喜寿・傘寿・米寿・卒寿・白寿・百寿・茶寿
そして毎年の誕生日まであります。

この世を去ると供養事が行われます。
葬儀(戒名授与)・初七日・中陰供養・四十九日(位牌開眼)・百箇日
一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌
二十七回忌・三十三回忌・三十七回忌・五十回忌
でも誕生日の様に毎年の供養はどうするのでしょうか。

そこで各寺院では祠堂講・大回向・施食会・彼岸祭・念仏講・万燈供養を会費制の布施として檀信徒様に向け案内をしております。
生きている時は毎年の誕生日を当たり前にして亡くなったら大きな年会供養だけで毎年の供養は必要ない。そうでしょうか?

最近業者と僧侶が契約を結び安いお葬式をインターネットで宣伝をしておりますが話を聞けば葬儀はしないで出棺・火葬場でのお経読みだけ、金額によりオプションで枕経・通夜・葬儀・儀式なしで戒名を付けてもらうだけ 色々あるようですが、その後の供養はどうします?位牌の開眼は?
またそれ以上に色々な疑問・心配事を相談したくてもできないのではないでしょうか。
業者と契約した僧侶が布施の値段も決められていて相談事にのりますか?

最近はいろいろな問題が出てきております。
葬儀はしたがその後は。
お墓の問題。
お骨を勝手に散骨され供養できない。
 子孫が続かない墓守が居なくなる。
お供物の上げ方・精進料理の作り方は。
 生活保護でどうやって葬儀をしたら。
 仏壇が小さいのだが位牌はどうしたら。
 仏壇の向きや二階があるが何処に置けば。
 ペットが亡くなりどうしたら良いか。
 その他いろいろです。人生における相談も多いです。
だから檀信徒制と言うものが重要なのです。相談できる場所が大事なのです。
そういう事に相談に乗る事も僧侶には大事であり皆様が聞く事が重要なのです。

生まれてからはお祝い事、亡くなってからは供養事
自分が祝いも供養も何もしないで自分の子供達は慶弔を行えますか?
自分が旅立った後、子孫は供養してくれますか?
自分が旅立った先、向こうの世界で先祖が迎えてくれますか?
自分ができる範囲でいいのです 何もやらない事が駄目なのです。

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